レンズ素材の選び方!プラスチックレンズの4つのデメリット!

メガネの話

こんにちは!メガネ屋さんの資格【認定眼鏡士】の進藤アランと申します!メガネのレンズの素材は大きく分けてガラスとプラスチックと2種類に分かれます。日本のメガネの9割以上がプラスチックレンズで作成されています。多くの方に使われているプラスチックレンズですが、デメリットもあります。デメリットを正しく理解して、メガネと上手く付き合っていってほしいと思います。

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プラスチックは傷に弱い!

プラスチックレンズも年々コーティング技術が進歩して、傷防止コーティングレンズも発売されていますがやはりガラスレンズに比べて拭き傷に弱く、日頃のメンテナンスクリーニングで細かい傷が蓄積していってしまいます。傷防止コーティングもずっと効果が続くわけでないので2~3年ぐらいで効果がなくなり寿命をむかえると思います。

高熱注意!熱でダメになる!

プラスチックレンズは熱が加わってしまうと見え方にも影響が出てきてしまいます。プラスチックのレンズ基材は60℃に達すると僅かに膨張します。しかし、表面のコーティングは膨張しない素材なのでレンズ表面にひび割れ(クラック)が発生してしまいます。急激に太ると皮膚が割れてしまう肉割れに似ている?いや違うか…。

視界が黄ばむ!レンズの黄変!

紫外線の影響で色が変わってしまっている古本を見たことありますか?メガネのレンズも紫外線で徐々に黄色っぽく変色していってしまいます。使用環境にもよりますが、ずっと紫外線をさけて生活するということもできないので、どうしてもプラスチックレンズは黄ばんでいってしまう運命なのです。黄ばんでしまうと視界も暗くなってきてしまいます。

プラスチックレンズの最後…コーティング剥がれ!

表面の傷にコーティングのひび割れ(クラック)、レンズのダメージが蓄積して最後に訪れるデメリットは…コート剥がれです。レンズの表面には反射を抑えるコーティングや傷に強くなるようなコーティングが施されていますが、傷やクラックを原因にじわじわとコーティングが剥がれて行きます。プラスチックレンズの寿命はここまでです。修復することもできずレンズを買い替えるしか直す方法はありません…。

まとめ

日本で発売されているメガネの90%以上はプラスチックレンズですが、非常に繊細で乱暴に扱うと傷がつき、熱に弱く、最後はコーティングが剥がれてしまいます。丁寧な洗浄が苦手だったり、熱くなる環境で使わざるを得ない人には、相性が合わないレンズ素材です。傷や熱に強いガラスレンズを使うというのも良いかもしれません。ガラスレンズのメリットもまとめてありますのでよかったらご覧ください。

プラスチックレンズもデメリットをしっかり理解して使用していけば、平均より長く使用する事も出来ます。せっかく作ったメガネを少しでも長く使うための参考になれば嬉しいです。

執筆:進藤アラン

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